旅のお役立ち

「一人旅ってこわくない?」「宿はどうやって見つけるの?」

よく聞かれるこんなことをまとめてみました。

あくまで管理人個人の体験に基いたもので、これが一般的というわけでも、ましてやマニュアルというわけではありません(^^;

「やってみたいけど個人旅行は大変そう」とか「一人旅ってどうやってするの?」という方に、参考程度に気楽にご覧いただければ幸いです。
 

【旅の予算と情報収集】 ~旅をしたいと思ったら

旅の計画

旅をしたいと思ったらとりあえず計画してみる。地図やガイドブックを眺めながら、どこに何があるのか、どこからどこにどう移動できるのか、どんな料理が食べられるのか、物価は?治安は?などなど、まずは情報収集。

今はインターネット上に旅行情報サイトやオンラインのガイドブックなど情報源が山ほどあるので情報収集はとっても楽ちん。各国の政府観光局のサイトもあり、非常に充実した情報を提供している国もある。

オンラインも楽だけど、時と場所を選ばずに読むにはやはり従来のガイドブックが便利。図書館で借りてくればお金をかけずに色々と読み比べができるし、地図などの必要なページのコピーを取って情報を書き込んだものを持っていけば、荷物も減らせる。

前述の政府観光局も、問い合わせれば資料を送ってもらえることもある。

地図や時刻表を眺めて「ここ行きたいな」「ここからここ行けるじゃん!」…実はこれが旅のもっとも楽しい時間だったりするのだ。

旅の予算

行き先がなんとなく定まってきたら、ざっくりと予算を組んでみる。予算が先に決まっていれば、航空券、一日の生活費などから日数や行き先を考える。

旅行の予算は大まかに言って「一日の生活費 x 日数 + 航空券」。

一日の生活費は大きくわけて次の4つ。

  • 宿代これが一番大きい。ここを安く抑えられると、全体の予算が安く済む。
  • 交通費タクシーを使わないかぎり、市内の移動はそれほど多くはかからないはず。長距離の移動は高いこともあり、移動を繰り返すと交通費もバカにならない。安く収めたいのなら一箇所滞在。
  • 食事代安く済ませるなら市場やスーパーで食材を買ってきて自炊したり、お惣菜屋さんを利用するなど。お酒を飲む人は酒代も忘れずに。
  • 観光費美術館や博物館といった観光施設の入場料、現地でのツアーなど。

    ほかにはお土産などのお買物代、現地で取るビザ代、手紙や電話、インターネット等の通信費など。

    これらに特に多く使う予定があれば考慮しておく。

これを、ガイドブックやインターネットの情報を基に現地の物価と自分のスタイルに合わせて計算すると、大体の予算がでる。

航空券は、時期や種類にもよるけれど、成田発だとヨーロッパで5万円台、アジアなら2万円程度からある(2009年6月現在)。サーチャージなど変動も大きいので、まずは確認を。

ちなみに私が2008年に行ったウクライナ、モルドヴァ、トルコ、カフカス三国の旅の生活費は、2ヶ国分のビザ代も含めて一日あたり平均4000円。

これで、安宿に泊まり、3日にいっぺん程度のペースで移動し、滞在した町ごとに1~2通の絵葉書を書き、時々日本に電話をかけ、それなりに観光もし、カフェや食堂で食事をして、ほぼ毎日ビールを飲んで、たまにはちょっとしたレストランに行き、お土産をそこそこ買う — という旅ができた。

【旅の準備】 ~最低限必要なもの

行き先、日程、予算が決まったら、出かけるための具体的な準備。

旅行前の準備は、やろうと思えばいくらでもあるが、入国するまでに絶対に必要なものとなるとそれほど多くはない。

旅行前に必要な最低限の準備は、次の4つ。

<パスポート>
住民登録している各都道府県で申請。

手続きや各都道府県の申請窓口の詳細は、外務省HP(渡航関連情報 – パスポート)へ。

コピーも用意しておくと便利。

<ビザ>
国によってはビザを取得する必要があるので、必要に応じて申請、取得。

ビザが必要かどうかは、ガイドブックや外務省HPなどで確認できる。

申請の手続きは国によって異なるので、当該国の大使館で確認。外務省HPひらがなタイムズに大使館リストがある。URLが書いていなくてもHPを公開している大使館は多い。

<航空券>
各航空会社で直接、または旅行会社で予約。

「格安航空券」で検索すると旅行会社や格安航空券検索サイトがたくさん出てくる。

こちらのリンク集も参考にどうぞ。

<お金、クレジットカード>
日本国内で買える外貨もあるけれど、一般的には現地で両替したほうが良い場合が多い。

日本円からの両替が難しい国もあるので、その場合は日本で米ドルやユーロなどを用意しておく。

クレジットカードは買物のほかATMで現金を引き出すこともできるし、何かをレンタルする場合など、カードがないとできないこともある。国によってはカードだけでほとんど事足りることも多く、必須と言っていい。

お金の形態としては他にトラベラーズ・チェック(T/C)や国際キャッシュカードなど。

通用度などそれぞれメリット・デメリットがあるので、行き先や期間に合わせていくつか組み合わせていくと安心。

言えばきりがないけれど、とりあえずこれだけ準備すれば入国まではできる…はず。

【旅の始め方】 ~宿は?移動は?安全は?

入国までは団体でも個人でもそれほど大きくは変わらない。個人旅行の面白いところ(大変なところ?)は、入国してから。

<両替>
まず用意しなくてはならないのが現地通貨。町へ出るにもこれがないと動けない。

空港には大抵両替所があるが、街中の両替所に比べてレートが良くないことが多い。

短期の旅行なら仕方がないが、時間があるなら空港では少額の両替にとどめておき、町に出てからレートの良い両替所でまとめて両替した方が良い。

両替のレートは、国で統一されていないかぎり、店によってまちまち。手数料(コミッション)を取る店もあるので、たとえば100ドルを両替したらいくらになるか紙に書いてもらうなどして最初に確認すると安心。

両替したら、レシートは出国まで取っておくこと。

再両替の場合に必要になることもあるし、外貨の持ち込みや自国通貨の持ち出しを制限している国ではレシートをチェックされることもある。

まれに両替所のない空港に着いてしまった場合はどうするか。

私の場合は親切な人が銀行まで連れて行ってくれたが(詳細は「感動的に親切な中国の人」)、親切な人がいない場合は、タクシーで銀行まで連れて行ってもらうしかないかと。

<宿>
私の場合、予定を立てずに行って宿は現地調達することが多い。

宿の情報はあらかじめガイドブックやインターネットなどで仕入れておくこともあるし、現地のインフォメーション・センターや駅で収集する、あるいは客引きと交渉する、など。旅先で会った旅行者から情報をもらうことも多い。

宿を現地調達にしておくとその日の気分で動けるし、決めるときも部屋を見てから決められるというメリットがあるが、その半面、なかなか宿が見つからないということも多々ある。予定が決まっていたり日程が短い場合などは、予約をして行った方が効率的。

今はインターネットで日本から直接予約ができる宿も多く、海外ホテルの予約サイトもたくさんある。インターネットで「海外ホテル」などと検索すると色々と出てくる。こちらのリンク集も参考にどうぞ。

予約をしたら、確認番号や確認メールなどをプリントアウトして持っていくのを忘れずに。

<移動>
市内の移動はバスや地下鉄などの公共交通で。お国柄が垣間見られて楽しい。

チケットの買い方や乗り方がわからなくても大丈夫!周りの人が教えてくれる(多分)。

バスを利用するときは目的地をドライバーに確認しておくと、大抵の場合、着いたときに教えてくれる。多くの場合は、周囲の乗客も教えてくれる。

帰りのバスや終電の時間などは事前に確認しておいた方が安全。特に田舎と週末は要注意。

意外とわからなくなるのが宿への戻り方。行くことができても帰りが「あれ?」ということがけっこうある。(私だけ?)

長距離の移動の場合、バスや鉄道のチケットは大抵当日買えると思うが、シーズン中や祝日など、混みあうことが予想される場合は前日までに用意しておくと安心。

出発日時、目的地、列車番号、希望のクラスなどを書いた紙を窓口に渡すとスムーズに買える。

また、パスポート番号を聞かれることもあるので、パスポートのコピーも用意しておくと便利。

国によっては窓口をたらいまわしにされることもあるけれど、めげずにトライあるのみ。

<言葉について>
「海外では英語ぐらいできないと」という声をよく聞くけれど、これってどれぐらいのレベルを指しているんだろう。

自分の経験から言って、込み入った話をしないかぎり旅に必要な会話力というのはそれほど高度なものではなく、こと英語に関して言えば一般的な日本人が知っている単語だけでも旅のツールとしては間に合うと思うのだけど。

英語が話せれば便利であることに疑いの余地はないけれど、どっこい、世界中どこでも英語が通用するわけではない。日本を「英語が通じない国」とするなら世界の大半は「英語が通じない国」、こちらがペラペラ英語をしゃべったところでまったく通じないという国だって多いのだ。

では言葉が通じないところではどうするかって、それはもう基本にもどって身振り、手振り、またはガイドブックを指差したり、絵を描いたり。

相手も同じ人間だもの、何人かに声をかければこの努力はきっと実を結ぶはず!

英語が話せれば便利だし、少しでも現地の言葉がわかれば旅は格段に楽になる。

が、大変ではあるけれど、言葉ができないから旅ができないということはない。

言葉が通じない相手と苦労しながらコミュニケーションを取るのもまた旅の楽しみなのだ。

<安全について>
一人旅が好きだと言うともっともよく聞かれるのが、「危なくない?」

端的に言えば、危ないと思う。

そりゃやっぱり一人で歩いているよりも大勢でいた方が狙われにくいと思うし、仲間がいれば助けてももらえるだろう。

ではどうすればよいかというと、これはもう「気をつける」しかないと思う。

自分の身は自分で守ることを自覚して、危なそうな場所には近づかないなど、危険を避ける努力をするとしか言いようがない。

どんなに気をつけてもトラブルに巻き込まれてしまうことは個人でも団体でもありうる。が、個人の場合は自分で対処しなければならないので、その対処法を調べておくことも必要。行き先の日本大使館または領事館の連絡先を控える、旅行保険に入るなどの準備をしたり、外務省の海外安全ホームページなどで渡航先の状況を調べておく、など。

個人旅行では、団体旅行と違って「これはやめておいた方がいいですよ」「こっちに行くと危ないですよ」と注意してくれる人は誰もいない。せっかく旅行に出たのだから普段とは違う経験をあれこれしたいのは当然だけど、それをするかどうかの判断は自分次第。

危険自慢は貧乏自慢と並んでよく聞くけれど、他人は他人、自分は自分。「冒険」と「無謀」は違うのだ。

自分の行動はすべて自分の責任だし、危ないこともあるかもしれない。しかしすべての単独旅行者がトラブルに巻き込まれるというわけではない。

大多数の人は楽しく旅を終わらせていることをお忘れなく。

いずれにしても、ここにあげたのは一つの例。国によっても、旅行する日数によっても、もちろん個人の好みによっても、旅の仕方は人それぞれ。自分に向いた旅の仕方を知るためにも、まずはやってみることをオススメしたい。

ただし、どんな場合も無理は禁物。自分のペースで、無理なく楽しい旅にしたいものです。

【旅の持ち物】 ~荷物はなるべくお金をかけずに小さく、軽く

私の旅で活躍するモノ達。

<石鹸>
体を洗うだけでなく、洗濯用にも小さなものを1つ。

髪も石鹸で洗えばシャンプーを持ち歩かずにすむんだけど、洗った後のゴワゴワがどうも…。

と思っていたら、石鹸で洗った後は「お酢」をつけると良いとか。

要は「酸性」にしてやればよいということなので、弱酸性の化粧水で解決。

<レジ袋>
ゴミ袋や荷物の小分けにはもちろん、少量の洗濯に大変便利。

レジ袋を洗面器代わりにして石鹸水と洗濯物を入れて洗えば楽ちん♪

<ビニールひも>
何かと便利。特に洗濯物を干す場所がない場合には、物干しとして大活躍。

適当な引っ掛け場所がなく、ひもが斜めになってしまっても、ねじって洗濯物を挟めば滑り落ちることもない。

<クリップ>
パスポートの裏表紙にいくつかとめておくと、出入国時に必要な書類をまとめておくのに便利。

また、洗濯ばさみがわりにも使える。

<安全ピン>
ほつれたところをとめておいたり、ボタンが取れたときの応急処置など、何かと使える。

ファスナーをとめておけば、簡易カギがわりにもなる。

<90リットルのビニール袋>
雨のときや、荷物を預けるときのカバーに利用できる他、縦に開くとビニールシートがわりになる。

160cm弱の身長なら足を伸ばして寝転がることもできる大きさにもかかわらず、荷物にならない。

<ナイロンのボストンバッグ>
底を外して折りたたんで持って行けば、荷物にならない。

帰国直前にがばっと買物をする私の旅では、いつも最後に大活躍。

<トイレットペーパー>
芯を抜いてつぶせば案外かさばらない。私にとっては必需品。

【旅の入れ物】 ~背負うか、それとも転がすか

個人旅行者のバッグは、大きく分けて「転がす派」と「背負う派」に二分される。

「転がす派」の代表はトロリーケース、キャリーケースなどと呼ばれるキャスター付きの小型のスーツケースで、「背負う派」はバックパック。

どちらがいいかということもよく聞かれるので、まずはそれぞれのメリット、デメリットをあげてみる。

【キャスター付きキャリーケース】

メリット

  • 転がせるので楽。力のない人、腰の悪い人には最適。
  • 見た目にすっきり。ちょっとおしゃれな服装やちょっとイイ宿にも自然に馴染む。
  • 荷物を出し入れしやすい。
  • ソフトなタイプのものでも外からの衝撃に比較的強く、中の荷物が型崩れしにくい。

デメリット

  • 場所を選ぶ。砂利道やぬかるみ、階段などでは転がせない。
  • キャスターがついている分、バッグそのものが重い場合が多い。
  • キャスターが壊れたら最悪。

【バックパック】

メリット

  • 悪路だろうと山道だろうと影響を受けない。一度背負ってしまえば常に荷物と一体になれ、階段もそのまま昇り降りできる。
  • 両手が自由。
  • 走れる。

デメリット

  • 荷物を出し入れしにくい。
  • セキュリティに欠ける。
  • 衝撃に弱く、荷物が型崩れしやすい。
  • 常に背中が重い。
  • 夏場は背中がムレる。
  • 「見た目が貧乏くさい」という人がいる。

どちらがいいかといえばこれはもう個人の好みで、旅のスタイルによって選べばよいと思うが、私の場合は断然「背負う派」。

上のメリット、デメリットを見ると「背負う派」のバックパックはデメリットが多いように思うが、これはすべて無視できる範囲のもので、「ま、デメリットって言えばデメリットだよね」という程度。見た目も荷物の中身にも特にこだわりのない私にはさして大きな問題はない。

対して「転がす派」のキャリーケースのデメリットは、「田舎の未舗装の道を迷いながら歩き、エレベータなどない安宿に泊まる」というパターンの私の旅には致命的。

キャスターが壊れた日には目も当てられない。

逆に、メリットを考えると、キャスター付きケースのメリットは「まぁ…メリットって言えばメリットかもねぇ…」という程度。今のところ腰痛もなく、旅行中におしゃれな格好をほとんどしない私にとってはそれほど大きなメリットではない。

一方のバックパックのメリットは、これはもうどれをとっても私の旅にはなくてはならないもの。でこぼこ道でも山道でも階段でもそのまま移動できるというのは必須だし、常に荷物がくっついているというのも一人旅ではありがたい。列車やバス待ちの間に寝入ってしまっても、背負ってる荷物を外されたらさすがに目が覚めるだろう。

荷物を持ったまま両手が自由になるというのも大きい。空港や駅など人の多いところや、地図や切符や財布など細かいものの出し入れをするにも、いちいち荷物から手を離さなくてすむ。

そして、バックパックは走れる

キャリーケースを引っ張りながら走ることもできるだろうが、片手で荷物を引っ張りながら走るよりも、荷物を背中にくくりつけて両手を振って走った方が絶対に走りやすい。動き出した列車を、線路を横切って走って追うなどという芸当は、バックパックでなきゃできないのだ。

本来は走らなければならないような状況はない方がいいが、やむを得ない場合というのがある。その場合にはバックパックに利があると言えよう。

かくして私はバックパックを愛用している。

バックパックも大きくわけると縦長の袋に荷物を上から入れていくようなタイプと、横に開いて荷物を入れるタイプの2つのタイプあるが、私は縦型の方が使いやすい。横型の方が荷物の出し入れがしやすいので一見使いやすそうに見えるのだが、パッキングが下手なせいか、背負って歩いているうちにどうしても中の荷物がずれてしまう。荷物がずれると、動きにくい。その点縦型は上から詰め込んでいくから荷物が安定する。出し入れはしにくいけれど、動きやすさの点で縦型に軍配が上がる。

最後にセキュリティについて。

バックパックのデメリットとしてセキュリティをあげているが、これは、ちょっとしたことである程度向上させることができる。具体的には、ファスナーに鍵をつける、チェーンをかけて荷物を持って行かれないようにする、ワイヤーネットで保護する、など。ただし、備えるものが頑丈になればなるほど、重くなるのは避けられない。

また、キャリーケースのデメリットにあげていないからと言って、キャリーケースはセキュリティが高いと思っているわけでもない。携帯性に富むバックパックの方が持ち運びやすく切られやすい、というだけで、キャリーケースだって切られることはあるし、スーツケースだってこじ開けられることもある。つまり、どんなに鍵をかけていようがどんなに頑丈なものだろうが壊されるときは壊されるし、盗られるときは盗られるのだ。

盗られにくいものを選ぶのはもちろん大切だけど、盗られて困るようなものは身に着けておくとか、現金は小分けにしておくなどの対策をとることもけっこう大事。